「介護が必要になった時のために、保険に入っておかなきゃね」
「家族に気を使うから、介護は施設で面倒をみてもらいたいわ」
「やっぱり病院じゃなくて、家の布団の上で死にたいね」
「お葬式には、好きなお花をたくさん飾ってほしいな」
「私が死んでも、お葬式はいらないし、お墓もいらないからね」
一昔前、こうした話題は、「縁起がよくない」「触れたくない」こととして、家庭での話題にはあまり出てくることはありませんでした。
また、気になっていても「先のことだから」「そのときになったら考えれば」「家族に任せる」と、考えるのを先延ばしにしているのがほとんどだったでしょう。
しかし、こうした状態になった時は、本人が考えたり決断したりすることはできません。
一方家族は、決断を迫られプレッシャーを感じ、迷ってしまうことがほとんどです。
そんな時本人の希望がわかっていれば、家族も安心してよりよい決断をしていくことができます。
本人としても前もって希望を言っておけば、望まないかたちでの介護や葬儀をされてしまうことはありません。
だからこそ、元気で健康なうちにいろいろなケースについて考え、家族と話し合っておくことが大切なのです。
人間は必ず歳をとり、身体も頭も衰えていきます。
そして最後には、死を迎えることになります。
こうしたプロセスを後悔のないように過ごすためには、衰えていくことから目をそらすのではなく、正面で受け止めると同時に、考えたり話し合ったりすることを楽しむくらいの気持ちでいたいものです。
このメッセージは人間のそうした“生老病死”について考えるきっかけとなっていただければ、との思いからつくられました。
ぜひこの機会に、“私の生老病死”について考えていただけたら幸いです。